事業案内
あらまし
奈良県葛城地区清掃事務組合は、大和高田市、御所市、香芝市、葛城市(旧新庄町、當麻町)、上牧町、王寺町、河合町及び広陵町により、し尿及び浄化槽汚泥を共同して処理する目的で設立された一部事務組合です。
当初、大和高田市内にし尿処理場「緑樹園」を設置し、処理を行ってまいりました。
その後、施設の老朽化、処理人口の増加等により処理対応困難になり、新処理場建設が急務となりましたが、建設用地取得に至らず、当該施設を閉鎖致しました。そのため、昭和56年9月から和歌山県のご理解のもと、紀伊水道沖への海洋投入処分により処理を行ってまいりました。
しかし、国際的に海洋環境保全の観点から、国際条約による廃棄物の海洋投入処分に対する規制を強化する動きが高まり、さらに、国においては廃棄物処理施設整備緊急特別措置法に基づき、平成8年度を初年度とする第8次廃棄物処理施設整備5力年計画が策定され、早期に陸上処理施設整備の指導がなされてきました。
また、和歌山県側から、県内でのし尿処理施設がほぼ全域で完遂する見通しであることから、海洋投棄廃止に向けた要請があり、早急な対応が迫られている状況でありました。
このような背景の中、このたび各方面皆様方のご理解とご協力のおかげにより、御所市内に、平成12年度から平成14年度の3ヵ年継続事業で240kl/日処理能カの施設建設を行い、アクアセンターが完成いたしました。
この施設は、「膜分離高負荷脱窒素処理方式」に、脱塩処理設備も導入した最新処理技術の集成施設であります。環境保全の面から、施設内の緑地化を図るとともに、全ての処理設備を建屋内に配置した建物は、従来の処理施設のイメージを一新した画期的なものとなっております。また、周辺には公園施設や健康増進施設「かもきみの湯」を併設し、多くの方に親しんでいただける施設運営を目指しております。